災害と気象警報・注意報

暴風警報の基準と風速は?保育園や学校が休みになる基準は?

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暴風警報 基準 風速 休み

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台風の季節には、天気予報で暴風警報という言葉を耳にするようになりますが、どのような基準で発表されるのか、風速はどのくらいなのかは知っていますか?

また、暴風警報が発表されると休みになるのは保育園(幼稚園)、学校、会社のどれなのかは分かりますか?

この記事では、暴風警報の概要、発表基準、暴風警報が発表された場合の保育園・学校・会社の対応について紹介します。

暴風警報とは

暴風警報とは、暴風(非常に強い風)の影響によって重大な災害が発生するおそれが予想される場合に発表される気象警報です。

気象庁の気象注意報、気象警報、特別警報

気象警報とは、気象庁が発表する防災気象情報のうち、雨、風、雪などの現象によって重大な災害が起こるおそれがある時に発表される予報です。

気象庁は、雨、風、雪などの現象によって発生する災害の防止や被害の軽減を目的として、気象注意報、気象警報、特別警報を発表します。

  • 気象注意報:雨、風、雪などの現象が原因で、災害が起こるおそれがある時に発表される予報
  • 気象警報:雨、風、雪などの現象が原因で、「重大な」災害が起こるおそれがある時に発表される予報
  • 特別警報:気象警報の一種で、雨、風、雪、地震、火山噴火、津波などの現象が原因で、重大な災害が起こるおそれが著しく大きい時に、最大限の警戒を呼び掛けるために発表される警報

気象注意報、気象警報、特別警報は、予想される災害の大きさに応じて、災害への注意や警戒を呼びかける目的で気象庁もしくは気象台から発表され、関係行政機関や都道府県・市町村に伝達されます。

そして、市町村や報道機関を通して、避難情報などと一緒に各家庭に届けられます。

暴風警報の発表基準

気象庁が定めている暴風警報が発表される基準は、暴風で重大な災害が発生するおそれがあると予想されることです。

暴風警報を発表するかどうかの目安になるのは風速です。

しかし、暴風警報を発表する目安となる全国統一の風速は設定されておらず、市町村単位で過去の暴風災害の調査結果を踏まえて「風速何メートルを超えたら暴風警報を発表する」という基準が設定されています。

例えば、東京都と大阪府の暴風警報の発表基準は以下のとおりです。

  • 東京都:平均風速が25メートル/秒(ただし、伊豆諸島南部は平均風速30メートル/秒)
  • 大阪府:陸上の平均風速20メートル/秒、海上の平均風速25メートル/秒(大阪市、泉州)、平均風速20メートル/秒(北大阪、東部大阪、南河内)

(いずれも2017年7月現在の基準)

平均風速とは、10分間の風速の平均のことです。

全国的に見ると、「平均風速が20~25メートル/秒」を暴風警報の発表基準としている地域が多くなっています。

ただし、暴風警報の基準となる風速は、「過去の暴風災害の調査結果を踏まえて」設定されるので、今後も変わる可能性があります。

風速20メートル、25メートル、30メートルはどんな風?

風速何メートルと言ってもイメージが湧きづらいので、風速ごとに具体的な状況を紹介します。

風速20メートルはどんな風?

風速20~25メートルの風が吹いている状況では、風邪に向かって歩くことは困難で、気を抜くと風にあおられて転倒します。

小枝は折れ、シャッターが壊れることもあります。

また、小石などが風邪で吹き飛ばされて窓や車のガラスが割れます。

風速25メートルはどんな風?

風速25~30メートルの風が吹いている状況では、屋外に立っていることは困難です。

街路樹などが根っこから倒れる、ブロック塀が崩れる、家の外装が剥がれ落ちる、看板が落下するなどします。

風邪に吹き飛ばされた物が窓や車のガラスを突き破ったり、地面に突き刺さったりします。

車の運転も危険になるレベルで、速やかに運転を止めて屋内へ避難することが求められます。

風速30メートルはどんな風?

風速30メートル以上の風が吹いている状況では、屋外に立っているのが困難で、風に吹き飛ばされてくる物に当たってケガをするリスクも高くなります。

電柱が折れたり倒れたりして、周囲の家や車を破壊する被害も出ます。

家の屋根が吹き飛ばされ、木造住宅の場合は家全体が壊れることもあります。

気象庁の気象注意報、気象警報、特別警報の種類と発表基準

気象庁が発表するのは、気象注意報が16種類、気象警報が7種類、特別警報が6種類です。

それぞれの種類と発表基準は、以下のとおりです。

気象注意報:16種類

  • 大雨注意報:大雨で、浸水や土砂などによる災害が発生するおそれがあると予想した場合。災害のおそれが残る場合は、雨が止んでも注意報が維持される
  • 洪水注意報:大雨、長雨、融雪などで河川が増水し、河川の増水・氾濫や堤防の損傷・決壊による災害が発生するおそれがあると予想した場合
  • 大雪注意報:大雪で災害が発生するおそれがあると予想した場合
  • 強風注意報:強風で災害が発生するおそれがあると予想した場合
  • 風雪注意報:強風と雪で災害が発生するおそれがあると予想した場合
  • 波浪注意報:高波で災害が発生するおそれがあると予想した場合
  • 高潮注意報:台風や低気圧等の影響で潮位(海面)が異常に上昇することで災害が発生するおそれがあると予想した場合
  • 濃霧注意報:濃霧で、交通機関障害などの災害が発生するおそれがあると予想した場合
  • 雷注意報:落雷で災害が発生するおそれがあると予想した場合。突風や雹(ひょう)による災害の注意喚起が加わることもある
  • 乾燥注意報:空気の乾燥で、火災などによる災害が発生するおそれがあると予想した場合
  • なだれ注意報:雪崩(なだれ)で災害が発生するおそれがあると予想した場合
  • 着氷注意報:著しい着氷で、通信線・送電線・船体の被害などが発生するおそれがあると予想した場合
  • 着雪注意報:著しい着雪で災害(着氷注意報と同じ)が発生するおそれがあると予想した場合
  • 融雪注意報:融雪で、浸水、土砂などによる災害が発生するおそれがあると予想した場合
  • 霜注意報:霜で、早霜・晩霜による農作物被害などが発生するおそれがあると予想した場合
  • 低温注意報:低温で、農作物被害や水道管凍結・破裂被害などが発生するおそれがあると予想した場合

気象警報:7種類

  • 大雨警報:大雨で、浸水や土砂などによる重大な災害が発生するおそれがあると予想した場合。災害のおそれが残る場合は、雨が止んでも注意報が維持される
  • 洪水警報:大雨、長雨、融雪などで河川が増水し、河川の増水・氾濫や堤防の損傷・決壊による重大な災害が発生するおそれがあると予想した場合
  • 大雪警報:大雪で重大な災害が発生するおそれがあると予想した場合
  • 暴風警報:暴風で重大な災害が発生するおそれがあると予想した場合
  • 暴風雪警報:暴風と雪で重大な災害が発生するおそれがあると予想した場合
  • 波浪警報:高波で重大な災害が発生するおそれがあると予想した場合
  • 高潮警報:台風や低気圧等の影響で潮位(海面)が異常に上昇することで重大な災害が発生するおそれがあると予想した場合

特別警報:6種類(+地震、火山噴火、津波の3種類)

  • 大雨特別警報:台風や集中豪雨で数十年に一度の降雨量となる大雨が予想されたり、数十年に一度の強度の台風や同程度の温帯低気圧で大雨になると予想されたりした場合。浸水や土砂災害などの重大な災害が発生するおそれが著しく大きい状況が予想される。災害のおそれが残る場合は、雨が止んでも注意報が維持される
  • 大雪特別警報:数十年に一度の降雪量となる大雪が予想される場合
  • 暴風特別警報:数十年に一度の強さの台風や同程度の温帯低気圧で暴風が吹くと予想される場合
  • 暴風雪特別警報:数十年に一度の強度の台風と同程度の温帯低気圧で雪を伴う暴風が吹くと予想される場合
  • 波浪特別警報:数十年に一度の強さの台風や同程度の温帯低気圧で高波になると予想される場合
  • 高潮特別警報:数十年に一度の強さの台風や同程度の温帯低気圧で高潮になると予想される場合
  • 大津波警報(3m以上の津波):高いところで3mを超える津波が予想される場合
  • 噴火警報(噴火警戒レベル4以上)と噴火警報(居住地域):居住地域に重大な被害を及ぼす噴火が予想される場合
  • 緊急地震速報(震度6弱以上):震度6弱以上の地震動が予想される場合

津波、火山噴火、地震の特別警報については、もともと個別の警報が設定されていましたが、特別警報創設後、個別の警報のうち「危険度が非常に高い場合に発表される警報」が特別警報に位置づけられました。

引用:防災ノート

暴風警報は「発表される」のか「発令される」のか

余談ですが、「暴風警報は『発表される』のか『発令される』のかどちらか。」という声をよく聞きます。

結論から言うと、暴風警報は「発表される」ものです。

暴風警報だけでなく、気象庁や気象台が発表する気象注意報、気象警報、特別警報はいずれも「発表」で、発令ではありません。

ニュースの中で天気予報士が「暴風警報が発令されています。」と発言したり、テレビ画面に「暴風警報発令中」と表示されたりすることがありますが、誤りです。

発令とは何かを命令することで、災害への注意喚起や警戒を行うための警報とは関係のない単語です。

保育園、学校、会社は暴風警報で休みになる?

暴風警報が発表されると、電車やバスが運休するなど交通がマヒし、登校や出勤に影響が出ることがありますし、暴風によるケガや事故のリスクも高くなります。

では、暴風警報が発表された場合、保育園、学校、会社はどのような対応をするのでしょうか?

暴風警報が発表された場合の保育園の対応

暴風警報が発表された場合の保育園の対応は、地域や個々の保育園によって異なります。

そのため、暴風警報が発表された場合の保育について、子どもが通う保育園に事前確認しておきましょう。

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なお、暴風警報でも保育を行っている保育園でも、通常どおり保育してくれる保育園もあれば、暴風警報の発表状況によって対応を変える保育園もあります。

暴風警報の発表状況によって対応を変える保育園の対応例は、以下のとおりです。

  • 午前7時までに暴風警報が発表された場合:午前中は休園
  • 午前7時から午前10時までに暴風警報が解除された場合:正午から保育
  • 午前7時までに発表された暴風警報が午前10時を過ぎても続いている場合:終日休園
  • 保育時間に暴風警報が発表された場合:暴風警報が発表された時点で休園になり、保育園から保護者にお迎え要請が入る(午前10時までに発表された場合は昼食がなくなる)

幼稚園の対応も保育園同様様々なので、事前確認が必要です。

暴風警報が発表された場合の学校の対応

「午前7時までに暴風警報が発表されたら、午前中は学校が休みになる。」、「午後10時までに解除されなければ終日休みになる。」と認識している人は多いものです。

しかし実は、暴風警報が発表された場合の学校の対応は、地域や個々の学校によって異なります。

多くの学校における暴風警報発表時の対応は、以下のとおりです。

  • 午前7時までに暴風警報が発表された場合:午前中は休校
  • 午前7時から午前10時までに暴風警報が解除された場合:午後から授業
  • 午前7時までに発表された暴風警報が午前10時を過ぎても続いている場合:終日休校

ただし、暴風警報が発表された場所や範囲(高校がある市町村、高校がある地域、高校がある都道府県全域など)によって対応を決める学校も少なくないため、子どもが通う学校に事前確認しておく必要があります。

暴風警報が発表された場合の会社の対応

暴風警報が発表されても、会社には出勤することになります。

交通網が麻痺して身動きが取れない、河川氾濫や道路の損壊などによって物理的に出勤が困難といった場合は、会社に報告して対応の指示を受けます。

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