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防災グッズの点検項目!防災グッズは備えた後の点検が大切!

防災グッズ 点検

近年の防災ブームの影響で防災意識を高めて防災グッズを買いそろえる人は増えている一方で、買いそろえたことで安心し、防災グッズを物置などに放置している人が少なからずいます。

しかし、水や保存食をはじめ、防災グッズの多くには賞味期限があるため、定期的に点検しておかないと、せっかく買い揃えたのに災害発生時に使えないということになりかねません。

実際のところ、「災害発生時に備えていた非常用持ち出し袋を持って避難したが、保存食は賞味期限を大幅に過ぎていて食べることができず、乾電池は液漏れを起こしていてスマホ充電に使えなかった。」など、防災グッズの点検を怠ったことを被災後に後悔する声は多いものです。

そのため、買い揃えた防災グッズは定期的に点検し、必要に応じて入れ替えて、災害発生時に使える状態を維持しておくことが大切です。

この記事では、防災グッズの点検項目と点検を行う時期・頻度について解説します。

防災ノートがおすすめする防災グッズについては、別の記事で詳しく解説しています。

防災グッズのおすすめリスト一覧!最低限の防災セットに手作りや100均はあり?

防災グッズの点検項目

防災グッズの点検でチェックしておきたいのは、以下の項目です。

点検項目 内容
防災グッズの中身 備えておいた防災グッズがそろっているか否かの確認
防災グッズの動作 ラジオ、モバイルバッテリーなど電気機器の動作を確認
賞味期限・使用推奨期限 水、保存食、乾電池などの賞味期限や使用推奨期限を確認
不要・不足 点検時点の家庭の状況や季節を踏まえ、不要または不足している防災グッズを確認

防災グッズの中身

防災グッズの点検では、まず、購入した防災グッズがそろっているかを確認します。

「購入後ずっと保管しているのだから、そろっているに決まっている。」と思うかもしれません。

しかし、「知らないうちに子どもが緊急時持出し袋を見つけ、中の保存食を食べていた。」、「妻が独断で防災グッズの一部を捨てていた。」など、思いがけない理由で防災グッズがなくなるケースがあります。

そのため、購入時にリストアップした防災グッズを一つひとつ確認してください(市販の防災セットを購入した場合は商品付属のリストを参照)。

防災グッズの動作

ラジオや懐中電灯などの電気器機は、災害発生時の情報収集や避難行動に重要な役割を果たしますが、保管しているだけでも故障してしまうことがあります。

そのため、点検時には電気機器の動作確認を行い、故障している場合は修理または新品の購入をしておかなければなりません。

賞味期限・使用推奨期限

防災グッズの点検で最も重要で、時間と手間がかかるのが賞味期限や使用推奨期限の確認です。

防災グッズには賞味期限や使用推奨期限が決まっている物が多く、期限が徒過または切迫したものを入れ替えておかないと、災害発生時に持ち出したのに使用できないという事態になりかねません。

ペットボトルの水

  • 飲料水の賞味期限:2~3年程度
  • 保存水の賞味期限:5年程度

点検時点で、ペットボトルに印字された賞味期限が1年未満の場合、新しいペットボトルに交換してください。

なお、入れ替えた古いペットボトルの水は日常生活の中で飲むと、ローリングストック法の実践になります。

MEMO
  • 賞味期限:袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、この「年月日」まで、「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」(「消費期限と賞味期限:農林水産省」から引用)
  • ローリングストック法:日常生活の中で消費する食品などの購入と消費を繰り返し、常に一定量を備蓄しておく備え方

ローリングストック法については、別の記事で詳しく解説しています。

ローリングストック法とは?メリットとデメリット、備蓄食品のリスト

保存食

  • アルファ米:3~5年程度
  • 乾パン:缶入りは5年程度、袋入りは1年程度
  • 缶詰:3年程度
  • レトルトカレー:2年程度
  • カップラーメン:6ヶ月程度

保存食の定番であるアルファ米や乾パンの賞味期限は5年程度(袋入りの乾パンを除く)です。

賞味期限なので、多少は切れても食べることはできますが、被災後に期限切れの保存食を食べて体調を崩すリスクを考慮し、期限前に交換してください。

なお、近年は、防災ブームの影響で保存食の種類が日に日に増えており、少し前までは想像できなかったような食品まで保存食になっています。

点検をきっかけに新しい保存食を購入して備えておくことを検討しても良いでしょう。

なお、水と同じく、交換した保存食は調理したりおやつにしたりして食べておくと、ローリングストック法の実践になりますし、調理方法や味を知ることができ、新しく購入する保存食を選ぶ参考にもなります。

乾電池(使用推奨期限)

  • アルカリ乾電池:10年
  • 乾電池エボルタNEO:10年
  • 乾電池エボルタ:10年
  • マンガン乾電池:2年

 

※すべて単三形の場合

乾電池には、使用推奨期限が設定されています。

使用推奨期限とは、未使用状態で保管された場合、期間内に使用すれば電池が正常に作動し、日本工業規格(JIS)で規定された性能を満たす期限です。

使用推奨期限を過ぎた場合、未使用であっても電池を構成する部材が劣化し、性能低下や液漏れの原因となることがあります。

そのため、防災グッズの点検時には、乾電池本体に印字された使用推奨期限を確認し、期限が近い場合は交換するようにしてください。

また、電池交換後は必ず電気機器の動作確認を行い、正常に動作することを確認することも大切です。

なお、防災ノートでは、スマホ充電機器として乾電池式充電器を勧めており、その理由として「乾電池が長期保存できること」を挙げています。

しかし、解説したとおり、乾電池にも使用推奨期限が設定されており、いつまでも保管しておけるわけではないため、注意してください。

スマホの充電については、別の記事で詳しく解説しています。

その他

その他、持病の薬、備えとしての薬、救急セット内の消毒薬やバンドエイドなどにも使用期限などが設定されています。

点検時に確認を忘れがちですが、期限が切れて効果が十分に発揮されない薬や劣化したバンドエイドなどを備えていても災害発生時には役に立たないため、意識して確認するようにしてください。

MEMO

使用期限:薬の効果が十分に発揮される期限

不要・不足

必要な防災グッズは、家族構成、家族の年齢、生活スタイル、健康状態などによって異なるところ、これらの要因は時間経過とともに変化します。

そのため、購入時には家族のニーズに応える防災グッズであったとしても、購入時のまま放置してしまうと、時間が経つにつれて家族のニーズと合致しなくなります。

例えば、子どもが赤ちゃんの頃に防災セットを備えた場合、おむつやおしりナップを防災グッズとして入れておきますが、1~2年後には不要になります。

また、季節によっても必要な防災グッズは違ってきます。

そのため、点検時には不要な防災グッズを出し、不足している防災グッズを足す作業が必要です。

災害時のスマホ充電!スマホ充電器はソーラーより乾電池式が良い?

防災グッズの点検を行う頻度と時期

防災グッズの点検を行う頻度や時期に決まりはありませんが、防災の観点からは、定期的に点検を行っておくのが基本です。

点検の頻度:半年に1回以上の点検が基本

原則として、半年に1回以上は点検しておくべきです。

上で解説したとおり、防災グッズには賞味期限や消費推奨期限が設定されているものがありますし、季節や家庭の状況などによって必要なものが変わります。

したがって、少なくとも半年に1回は防災グッズを点検し、現時点における自分や家族に必要な防災グッズにアップデートしておくことが大切なのです。

初回の点検日は防災グッズを備えた日に決める方法もある

初回の点検日は、防災グッズを買いそろえた日に決めておく方法もあります。

クローゼットなどにしまう前に、防災セットの中身を一つひとつ取り出して賞味期限を確認し、「最も先に訪れる期限の2年程度前」を初回の点検日に決めておけば、防災グッズの購入日から1年以内に初回の点検を行うことになるはずです。

購入日から初回点検までの期間が原則の期間より空きますが、賞味期限を見て自分で決めることは、点検のモチベーションとなります。

点検の時期:防災用品点検の日を目安にする

防災用品点検の人は、名称のとおり、防災用品を点検して災害に備える日です。

防災・危機管理アドバイザーの山村武彦さんの提案を機に定着した防災関連の日で、防災の日(9月1日)を起点とする3ヶ月ごとの合計年4回(9月1日以外は12月1日、3月1日、6月1日)が設定されています。

防災用品点検の日に必ず点検しなければならないと考える必要はありませんが、いずれも季節の変わり目であり、防災セットを点検して次の季節に合った防災グッズに入れ替えるのに適しています。

点検予定日を決めていないのであれば、防災用品点検の日やその前後に点検すると良いでしょう。

MEMO

防災の日:災害についての認識を深めて、災害に対する心構えや備えを確認することを目的とする日本の記念日。①関東大震災発生日が9月1日であることと、②暦上、台風が発生しやすいとされる二百十日(立春から210日目)と9月1日が近いことが制定理由

防災の日や防災関係の記念日については、別の記事で詳しく解説しています。

防災の日とは?由来と2018年のイベント、防災関係の記念日一覧

【参考】