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災害時の障害者支援!障害者支援の基本的な対応や避難方法は?

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災害発生時、心や身体に障害を抱えている人は、周囲の状況を把握したり、正しい情報を受け取ったり、避難場所まで移動したりするのが難しいことがあります。

状況が呑み込めずパニックに陥ったり、自分の意思がうまく伝えられなかったりすることも珍しくなく、周りにいる人が、避難や避難生活を支援することが求められます。

しかし、平時でも、「障害がある人が望む支援と実際の支援の間にずれがある。」という指摘が多いところ、災害発生時は支援する人も余裕も余力も乏しくなりがちで、適切な支援はより難しくなる傾向があります。

災害発生時という異常事態における適切な障害者支援とはどのようなものでしょうか?

この記事では、災害発生時における障害者支援の基本と、状況ごとの障害者支援について紹介します。

災害発生時における障害者支援の基本

障害者支援の基本は、障害がある人のニーズや気持ちを尊重し、プライバシーに配慮することです。

障害がある人かもしれないと思った積極的に声をかけ、支援を申し出ることは大切ですが、押しつけや無理強いは避けて、本人の希望に沿うように支援することが大切です。

また、一人で対応するのが難しいと思ったら、周囲の人に支援を呼びかけることも重要です。

無理をすると事故やケガのリスクが高まりますし、余裕がなくなり、それが相手に伝わって不安を抱かせることになります。

こうした基本は、災害発生時でも変わりません。

災害時の障害者支援の基本1:声をかける

障害がある人と出会ったら、まずは積極的に声をかけ、自分の名前や身分を伝えます。

「障害があるかもしれないけれど、外見からははっきりしない」場合は、声をかけて自己紹介した上で、プライバシーに気を遣いながら障害の有無や支援の要否を確認しましょう。

災害時の障碍者支援の基本2:どのような支援が必要か確認する

支援が必要かどうか、どのような支援が必要なのかを確認します。

できるだけ本人が希望する支援ができるよう心がけ、一人で対応するのが難しい場合は、本人の同意を得た上で周囲の人にも支援を呼びかけます。

災害時の障害者支援の基本3:障害の内容や程度に応じた対応

障害の内容や程度は一人ひとり違うので、それに応じた対応を検討します。

基本的な対応は、以下のとおりです。

視覚障害がある人への対応

  • 本人のそばで声をかけ、支援が必要かどうか確認する
  • 周囲の現状をできるだけ具体的に言葉で伝える
  • 誘導する場合は、動作の前に一声かける

聴覚障害がある人への対応

  • 身振り手振り、筆談、口の動きを組み合わせて、支援が必要かどうかを確認する(手話でも良い)
  • 現状を伝える
  • 車いすを使用している場合は、どのような支援が必要かを確認し、必要に応じて周囲の人に支援を求める

自力での歩行が難しい人への対応

  • 適宜の方法で現状を伝える(視覚障害がある場合は声、聴覚障害がある場合は身振り手振りなど)
  • 車いすを使用している場合は、どのような支援が必要かを確認し、必要に応じて周囲の人に支援を求める

知的障害・精神障害がある人への対応

  • ゆっくりと優しく声をかけ、支援が必要かどうかを確認する
  • 障害の程度が重い場合、家族がいれば必要な支援を確認し、いなければ緊急カード等に書かれた緊急連絡先もしくは自治体や救助隊に連絡する
  • パニックに陥ったり、動けなくなったりしている場合は、周囲の人にも支援を求める
  • 大声や身体接触などは避ける(誘導などで身体に触れる場合は、相手からまず触れてもらう)

医療機器を使用している人への対応

  • 本人に必要な支援を確認する
  • 本人がうまく伝えられない場合は、緊急カードなどに書かれた非常時連絡先に連絡する

いずれの場合も、誘導など移動を伴う場合は、安全面に配慮するため複数人で支援しましょう。

災害発生時の状況ごとの障害者支援

災害が発生すると、まず自分や家族の身の安全を確保し、緊急時持出し袋を持って避難所まで避難します。

また、災害の規模が大きい場合や、自宅や地域の被害が大きい場合などには、避難所生活を余儀なくされることもあります。

①災害発生直後、②避難時、③避難所生活においては、障害がある人に対してどのように関わると良いのでしょうか。

災害発生直後の障害者支援

障害がある人は、障害の影響により、状況をうまく把握したり、十分な情報を得たり、状況や情報を客観的に認知したりして、適切な判断や行動につなげるのが難しいことがあります。

視覚障害や聴覚障害など知覚に障害がある人は、周囲の状況や情報を把握しにくく、知的障害・精神障害の人は客観的な認知が難しい傾向が指摘されています。

また、身体に障害がある場合は、正確な状況把握や認知によって適切な判断はできていても、適切な避難行動が難しくなります。

こうした、障害がある人一人ひとりの状態を把握した上で、現状や情報を伝え、できるだけ希望に沿った支援を行います。

相手の言いたいことが分からない場合や、ケガや体調不良が認められる場合は、家族がいれば対応を確認し、いなければ緊急カードなどに記載された非常時連絡先に連絡して、必要に応じて119番通報を検討します。

避難時(避難誘導時)の障害者支援

避難時は、自分や家族の身の安全を確保するだけでも大変で、想像できないくらい消耗しますし、どれだけ注意を払って避難していても、不測の事態に巻き込まれて命を落とすことがあります。

そのため、障害がある人の避難誘導を行う場合は、本人の同意を得た上で必ず周囲に支援を求め、避難経路の安全を確認する人と、実際に誘導する人を分けて対応してください。

視覚障害がある人を避難誘導する場合は、支援する人の腕や肩を掴んでもらいます。

支援する人は、どこの避難所までどの経路で移動するのかを説明した上で、障害がある人の半歩くらい前を歩き、曲がる方向や階段の昇り降り、障害物の有無などを具体的に言葉で伝えながら誘導します。

車いすを使用している人を避難誘導する場合は、段差やくぼみが少ない場所を教え、必要に応じて車いすを押すなどして対応します。

車いすの故障などで移動できなくなった人は、本人の希望を確認した上で、おんぶしたり抱きかかえたりして移動することを検討します。

避難誘導に応じない場合

障害がある人が避難誘導に応じない場合は、現状や避難の必要性を落ち着いて具体的に伝えることで、相手の不安や心配を取り除きます。

腕を引っ張ったり、無理やり車いすを移動させたりすると、かえって混乱したり拒否の姿勢を強めたりする結果になることが多いので、避けてください。

どうしても避難誘導に応じない場合は、家族や非常時連絡先、自治体などに連絡しましょう。

避難所生活における障害者支援

障害がある人は、避難所生活においても、状況把握や情報収集が難しく、周囲と思うようにコミュニケーションもできず孤立しやすい傾向が指摘されています。

孤立した結果、ケガや体調不良が見過ごされて深刻な状態に陥ったり、孤独感を深めて不安定になったりしますし、食料や生活用品も思うように入手できず、他の被災者と同等の生活さえ送れなくなることもあります。

避難所で障害がある人に会った場合は、こまめに様子を確認し、必要な支援を聞き取って対応することが大切です。

特に心身の状態で気になる人に会った場合は、避難所を運営する自治体や団体の関係者にも伝えておきましょう。

避難誘導時と同じで、一人でできることには限界があるので、なるべく周囲にも支援を求めながら対応するようにしてください。

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