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避難準備・高齢者等避難開始、避難勧告、避難指示(緊急)の違いは?

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避難準備・高齢者等避難開始 避難勧告 避難指示(緊急) 違い

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災害発生時、いつ避難したら良いか知っていますか?

近年、大地震や異常気象による災害が相次ぐ中で、日本社会全体の防災意識は高まってきています。

それに伴って、企業がBCP(Business continuity planning、事業継続計画)を本格的に策定し、シェイクアウトなど新しい避難訓練が取り入れられ、おしゃれな防災グッズが次々に登場するといった変化も見られます。

また、「防災」をビジネスにする企業も登場しています。

一方で、実際に災害が発生した時に、自分や家族がいつ避難を開始すれば良いかについて十分に把握していなかったり、家族と共有できていなかったりする人が少なくありません。

この記事では、災害発生時に各自治体から発令される避難準備・高齢者等避難開始、避難勧告、避難指示(緊急)の内容と違い、いつ避難を開始するかについて紹介します。

避難準備、避難勧告、避難指示の内容と違い

各自治体は、災害が発生すると、災害の危険度に応じて避難情報を発令します。

避難情報の種類は、以下のとおりです。

  • 避難準備・高齢者等避難開始
  • 避難勧告
  • 避難指示(緊急)

避難準備・高齢者等避難開始

避難準備・高齢者等避難開始とは、人的被害を生じさせる災害が発生するおそれがある場合に、各自治体(市区村長)が発表する避難情報です。

避難準備・高齢者等避難開始は、①避難に時間を要する人(高齢者、障害がある人、乳幼児がいる人など)に対しては、避難を開始すること、②それ以外の人に対しては、気象情報に注意し、いつでも避難できるように準備を始めることを呼びかける目的で発表されます。

以前は、「避難準備情報」という名称でした。

しかし、情報の意味が正確に伝わらないという指摘が多かった上に、2016年の台風上陸時に情報の意味を誤解した人が災害の犠牲になったことから、同年12月に「避難準備・高齢者等避難開始」という名称に変更されました。

避難準備・高齢者等避難開始が発表された場合の行動

避難準備・高齢者等避難準備が発表された場合、一般人と避難に時間を要する人とでとるべき行動が異なります。

避難に時間を要する人

すぐ避難準備を整えて、支援する人と一緒に避難を開始します。

それ以外の人

家族などと連絡を取り合って状況を共有し、非常用持ち出し袋を手元に置いて、避難場所や避難経路を確認するなど、いつでも避難できる準備を整えます。

常に気象情報や自治体からの指示を確認し、各種警報や避難勧告・避難指示などが発表された場合は、家族に連絡し、状況を見ながら避難行動を開始します。

避難勧告

避難勧告とは、人的・物的被害を生じさせる災害が発生するおそれが高い場合に、避難を呼びかけるために各自治体(市区村長)が発令する勧告です。

避難準備・高齢者等避難開始よりも緊急性が高い場合に発令されます。

避難勧告は、対象地域に住んでいる人や滞在している人の生命や身体を保護するために、安全な場所への避難を促す目的で発令されます。

避難を強制することはできませんが、勧告を尊重することが期待されています。

各地域によって発生する災害の種類や被害の程度が異なるため、避難勧告を発令する一定の基準は示されていないことが多くなっています。

避難勧告が発令された場合の行動

避難勧告は、「人的・物的被害を生じさせる災害が発生するおそれが高い場合に発令されるものです。

「勧告」という言葉から、「促されているだけだから、まだ大丈夫だろう。」と勘違いする人が少なくありませんが、すぐ近くまで危険が迫っていることが多いものです。

そのため、迅速に避難準備を整えて避難行動を開始してください。

あらかじめ決めておいた避難経路と避難場所を確認し、気象情報や各自治体の指示などに注意を払いながら、慎重に避難しましょう。

避難指示(緊急)

避難指示とは、人的・物的被害を生じさせる災害の危険が切迫している場合に、避難を呼びかけるために各自治体(市区村長)が発令する指示です。

避難勧告よりも緊急性が高い場合に発令されます。

以前は、「避難指示」という名称でしたが、2016年12月に「避難準備情報」が「避難準備・高齢者等避難開始」に名称変更されたのと同時に、「避難指示(緊急)」に変更されました。

避難指示(緊急)が発令された場合の行動

避難勧告が発令された時点で、避難行動を開始していることが求められていますが、避難が未了の場合は迅速に完了させるようにします。

また、避難行動が遅れて自宅にいる場合は、気象情報や各自治体の指示、外の状況を確認し、避難行動をとると危険を招くようであれば、屋内にとどまって安全確保に努め、必要に応じて救助要請をします。

特に、避難に時間を要する人や、彼らを支援する必要がある人は、無理に避難行動を開始しないようにしてください。

避難命令について

ニュースなどでは「避難命令」という言葉が使われることがありますが、日本の避難情報には「避難命令」という制度はありません。

使用されている状況を考えると、避難指示より一段上の「警戒区域への指定」を「避難命令」と呼んでいるようです。

避難勧告や避難指示と混同しやすいので、注意してください。

避難に時間を要する人

避難に時間を要する人とは、災害発生時の避難に時間がかかる人の他、自力での避難が困難な人、適切な避難ができない人、気象情報や各自治体の指示を理解できない人などの総称です。

具体的には、以下のような人が該当します。

  • 高齢者
  • 障害(知的障害、発達障害、精神障害など)がある大人
  • 障害(知的障害、発達障害、精神障害など)がある子ども
  • 乳児期の赤ちゃん
  • 幼児期の子ども
  • 学童期の子ども
  • 妊娠中の人
  • 出産直後の人
  • ケガをしている人
  • 病気の人
  • 外国人

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