落雷の避難方法と雷対策は?屋外では雷しゃがみが有効?

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雷は、7月から8月にかけて発生しやすい自然現象で、落雷によって人的・物的被害をもたらします。

落雷から避難する方法や雷対策については、科学的根拠に基づくものから都市伝説的なものまで諸説ありますが、どの方法が有効なのでしょうか。

また、最近、屋外における落雷対策として注目されている「雷しゃがみ」とはどのようなものなのでしょうか。

この記事では、雷しゃがみなど落雷からの避難方法と、雷対策について紹介します。

雷と落雷の違い

まず、雷と落雷の違いを確認しておきましょう。

雷とは

雷とは、大気中で膨大な量の正負の電荷分離が起こることで放電し、音(雷鳴)と光(電光)を発生させる自然現象です。

雲と雲の間や雲の中で起こったものを(雲放電)、雲と地上の間で起こったものを対地放電と呼びます。

落雷とは

落雷とは、雷のうち、雲と地上の間で起こったもの(対地放電)のことです。

人、木、建物などに雷が落ち、大きな人的・物的被害をもたらします。

雷と落雷の違い

雷と落雷では、雷が雲放電と対地放電の両方を含むのに対して、落雷は対地放電のみを表すところが違います。

雷が多い(発生しやすい)時期・時間・地域

雷は、時期や時間、地域によって発生頻度が異なります。

雷が多い(発生しやすい)時期

雷は、時期に関わらず発生していますが、発生しやすいのは7月から8月の夏場です。

特に、8月は一年を通して放電数が一番多く、放電数が少ない12月から2月に比べて100倍近くも発生します。

夏場に発生する雷は、広範囲にわたって長く続く傾向があります。

一方で、冬場に発生する雷は、放電数は少ないものの電気量が多いため、落雷によって大きな被害が起きやすい傾向があると指摘されています。

雷が多い(発生しやすい)時間

雷が発生しやすい時間は、時期によって変化します。

雷が多い6月、7月、8月(夏場)は、午後から夕方にかけてたくさん発生します。

一方で、雷が少ない12月、1月、2月(冬場)は、朝昼晩に関わらず発生しており、はっきりとしたピークはありません。

雷が発生しやすい地域

日本国内では、6月、7月、8月は、関東、中部、関西地域で雷が発生しやすくなっています。

一方で12月、1月、2月は、北陸など日本海側で多く発生します。

雷の性質

雷は、雷雲の位置によって様々なところへ落ちますが、特に、「高い場所」や「高い物」に落ちる傾向があります。

  • 高い場所:建物の屋上、山の山頂など
  • 高い物:木、電柱、煙突、鉄塔、アンテナなど

また、学校のグラウンド、公園、ゴルフ場、屋外プール、砂浜、海上など「高い場所」や「高い物」が少ないところでは、雷が人に落ちやすくなります。

実際に、落雷による死亡事故の半数以上は、ひらけた平地もしくは木の下で発生しています。

落雷からの避難方法

落雷からの避難方法は、雷が発生した時に居合わせた場所によって異なります。

落雷からの避難方法1:安全な屋内に避難する

雷が発生した時、近くに落雷を避けることができる安全な場所がある場合は、迅速に避難しましょう。

安全な屋内とは、鉄筋コンクリート造りの建物です。

例えば、企業のビルや官公庁の庁舎、デパート、スーパーなどが落雷からの避難場所として挙げられます。

建物内に避難した場合は、なるべく窓際や壁際から離れ、建物の中心に近い場所で待機すると安全です。

子どもが窓から外をのぞこうとして落雷被害に遭ったケースもあるので、幼児期から学童期の子どもがいる場合は、窓や壁の近くへ行かないよう注意しておく必要があります。

また、落雷による電気が水道管を伝ってくるリスクを考え、皿洗いや洗濯、入浴など水に触れることは雷が収まるまで控えてください。

落雷からの避難方法2:自動車、電車、バスの中に避難する

鉄筋コンクリート造りの建物が近くにない場合は、自動車、電車、バスの中への避難を検討します。

雷が自動車などに落ちても、電気が外側を伝って地面へ逃げていくので、中の人が被害を受けるリスクは低くなっています。

ただし、金属部分には雷の電気が伝わるので、触れないようにしてください。

また、屋内と同様、なるべく窓や壁から身体を離しておきましょう。

落雷からの避難方法3:高い物から離れる

近くに避難できそうな建物や乗り物がない場合は、まず高い物から離れましょう。

木、電柱、煙突などから離れ、姿勢を低く保ち、傘やカバンなどは身体より低い位置に置きます。

雷が収まっても、20分程度は同じ状態を維持してください。

雷しゃがみとは

雷しゃがみとは、建物や乗り物など避難する場所がない状況で雷が発生した場合に、落雷から身を守るための姿勢です。

英語では「lightning crouch」と表記され、日本語では雷しゃがみと呼ばれています。

山登りをする人の間では、山登りをする上での基礎知識として以前から知られていましたが、最近、SNSで拡散されるなどして広く知られるようになってきました。

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山だけでなく、平地で近くに避難する場所がない場合にも、落雷から身を守るために効果を発揮すると考えられています。

雷しゃがみのやり方

  1. 地面にしゃがみ込む
  2. 頭を下げて、できるだけ姿勢を低くする
  3. 両手で両耳をふさぐ
  4. 両足のかかとをくっつける
  5. かかとを地面から浮かせ、つま先立ちする

地面にしゃがみ込み、頭を下げて、できるだけ姿勢を低くすることで、雷が身体に落ちるリスクを低くします。

両手で両耳をふさぐのは、雷鳴対策です。

雷しゃがみで特に重要なのが、「両足のかかとをくっつける」ことと、「かかとを地面から浮かせ、つま先立ちする」ことです。

つま先立ちをすることで、できるだけ接地面を少なくし、地面から伝わる雷の電気を最低限に抑えることができます。

また、両足のかかとをくっつけておくのは、片方の足から雷の電気が身体へ伝わっても、もう片方の足から地面へ電気を逃がし、上半身へ伝わらないようにするためです。

荷物は、身体から離れた場所に置きます。

家族や友人と一緒にいる場合は、できるだけ離れた位置で雷しゃがみをすることが推奨されています。

落雷からの間違った避難方法

落雷からの避難方法や雷対策は諸説出回っていますが、中には間違った方法や対策も散見されます。

「電光と雷鳴の間隔が長い=安全」は間違い

通常、電光と雷鳴の間隔が短いほど雷が近くで発生しており、間隔が長いほど遠くで発生していると考えられます。

しかし、「電光と雷鳴の間隔が長い=雷の発生している場所から遠い=安全」という考え方は間違いです。

空に雷雲が広がっている場合は、いつどこに雷が落ちてもおかしくない状態なので、迅速に避難する必要があります。

「ゴム製品を身につけていば安全」は間違い

「雷が発生していても、レインコートやゴム長靴などのゴム製品を身につけていれば安全」と言われていますが、間違いです。

雷の電気は、ゴム製品を身につけたくらいで防ぐことはできません。

「金属製品を外せば安全」は間違い

「雷が発生したら、時計、ネクタイピン、ピアスなどの金属製品を外せば安全」という人がいますが、科学的な根拠はありません。

実際に、金属製品を身につけていなくても落雷被害に遭ったケースはいくつもあります。

金属製品を外すよりも、安全な避難場所を探したり、雷しゃがみの姿勢をとったりしてください。

「木陰や建物の軒下は安全」は間違い

激しい雨が降り、雷も発生している状況では、どこかで雨宿りしたくなるかもしれません。

しかし、木の下や建物の軒下で雨宿りするのは危険です。

建物の中に入るならともかく、軒下に入るだけでは、建物に落ちた雷の電気が外壁を伝わって感電するリスクがあります。

また、木の下の場合、落雷した電気が飛んできたり、木に落ちて地面まで伝わった電気が身体に進入したりすることがあります。

参考:気象庁|雷検知数の季節的特徴

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