雪害対策!雪の災害による事故の被害を減らす防災対策!

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雪害対策 雪 災害 対策

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日本においては、雪と付き合いながら日々の生活を送る人が約2000万人おり、また、スキーや雪山登山などで雪のある地域を訪れる人もたくさんいます。

加えて、近年、過去には雪が降ることも珍しかった地域で多量の積雪を観測し、雪害が生じることも増えています。

そのため、平時から雪による災害(雪害)に備えておくことは大切なことです。

この記事では、日本における主な雪害(除雪中の事故、雪崩、雪道の事故)とその防災対策について紹介します。

日本における主な雪害

雪害とは、雪によって生じる災害の総称です。

雪を利用したレジャーや子どもの遊び、雪を目玉にした観光地などは多く、雪のイメージを聞くと「スキー」、「白くてキレイ」、「雪だるまや雪合戦」など概ね肯定的な答えが返ってきます。

しかし、雪には天災としての側面もあり、「雪崩(なだれ)」や「吹雪(ふぶき)」、路面凍結などによって大きな人的・物的被害が生じることもあります。

日本における主な雪害は、以下のとおりです。

雪害の種類 被害の例
積雪害 雪で道路、線路、滑走路などが埋もれる
雪圧害 雪圧で家屋や樹木などが損壊する
雪崩害 山の斜面の積雪が崩落して人や物を飲み込む
着雪害 降雪が電線などに付着し、電線切断や電柱の傾斜などをもたらす
地吹雪 強風で吹き上げられた積雪による視程が悪化する
その他 雪道の事故、雪下ろし中の転落事故など

このうち、被害件数や被害者数が多いのは、雪下ろし中の事故、雪道の事故、雪崩害(なだれ)です。

以下、この4つの災害(雪道の事故については運転中と歩行中に分類)について、対処法を見ていきます。

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雪害対策:雪下ろし(除雪)中の事故

除雪中の事故で多いのは、以下の5つです。

  • 屋根から転落
  • 屋根からの落雪
  • 水路などへ転落
  • 除雪機に巻き込まれる
  • 除雪中の急性疾患

除雪中の事故対策:2人以上で作業する

除雪作業で最も大切なことは、必ず2人以上で作業することです。

一人暮らしの場合は隣家に声をかけ、協力してお互いの家の除雪作業を行ってください。

除雪中の事故対策:屋根から転落

屋根に降り積もった雪を取り除く作業中に転落する事故は、除雪中の事故の中でも特に多く、死亡率も高い危険な事故です。

まず、除雪時の5点セット(ヘルメット、命綱、安全帯、滑りにくい靴、滑り止めのついた手袋)を装着しましょう。

「暑い」、「重い」、「動きにくい」などの理由で装着せず屋根の除雪作業に従事する人が少なからずいますが、転落の確率を低くし、転落時のケガを最小限に抑えるために、必ず装着してください。

命綱や安全帯については、使用前の点検が必須です。

建物の周りの雪を残しておくこと(転落時にクッションの役割を果たす)と、はしごを固定することも忘れないでください。

除雪中の事故対策:屋根からの落雪

屋根から落ちてきた雪に当たる事故も多発しています。

雪は軽いイメージを持たれがちですが、屋根の上に何十センチも積もった雪が一度に落下すると相当な重量になり、落雪量や直撃した部位によっては命の危険もあります。

屋根の下の除雪作業は、周囲に人に声をかけるか、誰かに見ていてもらいながら作業することが大切です。

古い積雪の上に新しい雪が降り積もった後や、晴天で気温が上昇した日は、落雪の可能性が高まるため注意してください。

除雪中の事故対策:水路などへの転落

屋根や玄関先から取り除いた雪を水路や融雪槽へ捨てるときに、誤って転落することがあります。

雪道は滑りやすい上に、スノーダンプなどに重い雪を乗せているためバランスを取りにくく、気を抜くと転落してしまうのです。

2人以上で作業することに加え、滑りやすい靴を履くことと、自分の体格や体力に合わせて運ぶ雪の量を調節することが大切です。

また、転落した場合に備え、他の装備は外しても、ヘルメットは必ず着用しておきましょう。

除雪中の事故対策:除雪機に巻き込まれる

除雪機は除雪作業の時間と手間を大幅に削減してくれますが、除雪機に巻き込まれて死亡する事故が発生しています。

除雪機に詰まった雪を取り除くときは、除雪機のエンジンを切って安全を確かめてからにしてください。

また、除雪機の使用に慣れていない人が操作する場合、必ず2人以上で対応することも大切です。

除雪中の事故対策:除雪中の急性疾患

除雪作業は想像以上に重労働なので、作業中に倒れてしまう人もいます。

こまめに休憩や水分補給を挟みながら作業をするとともに、必ず他の人と一緒に作業をするようにしてください。

特に、高齢者、持病がある人、体に障害がある人などは注意が必要です。

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雪害対策:雪道を運転中の事故

毎年、豪雪地帯を中心として、雪道を運転中に交通事故が多発しています。

雪道の事故の多くは、路面凍結や視界不良を原因として発生します。

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雪道の事故対策:路面凍結

特に危険な路面凍結が起こりやすいのは、以下の場所です。

  • 雪が1cm以上積もった路面
  • 信号のある交差点
  • トンネルの出入り口
  • 橋梁
  • 日陰

これ以外の場所でも、路面が透明または黒色、白色に見える場合は凍結している可能性があります。

凍結した路面を走行するには、道路や周囲の状況に合わせて慎重に運転することが大切です。

カーブ 手前で十分に減速した上でカーブに進入し、低速で走行
坂道
  • アクセルペダルを一定の強さで踏んで低速で走行
  • 急ブレーキやシフトダウンは厳禁(スピンの危険あり)
ブレーキ 平時より手前でゆっくりブレーキを踏む

最近の車はアンチ・ロック・ブレーキシステム(ABS)がついていますが、あくまで緊急時用ですし、制動距離が短くなるわけではありません。

したがって、ABSを作動させないよう慎重に運転することが基本です。

また、冬用のタイヤに履き替えておくことも忘れないでください。

道路交通法第71条第6項には、冬用タイヤの装着など積雪または凍結した道路で車を運転する場合のルールが規定されています。

雪道の事故対策:視界不良

雪による視界不良が生じやすいのは、以下のような状況です。

  • 気温が低く、風が強い
  • 他の車両による雪煙(特に大型車)
  • 吹雪を遮る物がない平坦な場所
  • 峠道
  • 道路の脇に高い雪堤(雪を積み重ねたもの)が築かれている
  • 夜間など暗い時間帯

視界が不良な状況で運転を続ける場合は、平時よりも安全運転を心がけるとともに、車に付着した雪にも注意を払う必要があります。

ライト 日中でもライトとフォグランプを点灯
スピード 平時より落とす
車間距離 前の車が見える範囲で広めに確保する
走行位置 大型車の近くを避ける
クラクション カーブ、峠付近、単車線ではこまめに鳴らす
雪の付着 ライト、ミラー、フロントガラスに付着したら停車して除雪する

また、視界が悪い状況での運転は、普段以上に神経を使います。

こまめに休憩をはさみ、無理をしないことも大切です。

ただし、路上で停車すると追突事故などの原因となるため、必ず駐車場のある場所で休憩してください。

車中泊のポイント

大雪や暴風雪が発生すると、予定通り帰宅できず車中泊を余儀なくされることもあります。

降雪時にエンジンをかけたまま車中泊をすると、排気口が雪で詰まって車内にガスが逆流することになり、一酸化炭素中毒を起こす危険があります。

車中泊をする場合、必ずエンジンを切り、毛布や衣類で暖をとるようにしてください。

雪道を運転する場合の雪害対策グッズ(防災グッズ)

雪道を運転する場合、雪害対策グッズを車に積んでおくことも大切です。

  • タイヤチェーン、ジャッキ、牽引用ロープ、工具
  • ブースターケーブル
  • 停止表示板
  • 発煙筒
  • 除雪用ブラシ
  • 防寒具
  • 毛布
  • 非常食、飲み物
  • スマホ、充電池(モバイルバッテリー)

雪害対策:雪道を歩行中の事故

雪道を歩行中に発生しやすい事故は、凍結した路面で転倒する事故です。

雪道の事故対策:滑りにくい靴

雪道の事故を予防するためには、まず、滑りにくい靴を履いて外出することが大切です。

靴底の摩擦係数が高い履物をあらかじめ購入しておきましょう。

雪道の事故対策:歩き方

雪道の歩き方も重要です。

雪道を歩くときは、いくつかのポイントを押さえるだけで劇的に転びにくくなります。

  • 歩幅を狭くする
  • 足の裏全体を路面につけることを意識する
  • 身体の重心を気持ち前に置く
  • 走らない
  • 受け身を取れるように両手を空けておく

雪洞の事故対策:雪害対策グッズ(防災グッズ)

雪道を歩行するときに身につけておきたい防災グッズは、以下のとおりです。

  • 帽子
  • 手袋
  • ヘルメット(屋根などからの落雪対策)
  • ゴム長靴(靴底の摩擦係数が高く滑りにくいもの)
  • 反射材(車や自転車の運転者が視認しやすくするため)

歩行者本人が安全に気をつけて歩いていても、視界不良などの影響で車の運転者が歩行者に気づきにくいことがあります。

そのため、対車対策をしておくことも大切なのです。

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雪害対策:雪崩(なだれ)

雪崩(なだれ)とは、斜面などに積もった雪の表層または全層が重力によって崩れ落ちる現象です。

雪崩が発生すると、表層雪崩の場合は時速100~200km、全層雪崩でも時速40~80kmの勢いで雪の塊が迫ってくるため、雪崩が起きてから回避することは困難です。

そのため、雪崩の兆候を知り、兆候が見られたら迅速に非難を開始することが重要になります。

雪崩対策:雪崩の兆候を知る

雪崩の主な兆候は、以下のとおりです。

雪庇 山の尾根から雪が張り出した部分。雪庇部分が崩落しやすい。
巻きだれ 雪崩予防策から雪が張り出した部分。巻きだれ部分が崩落しやすい。
雪玉が落ちる 雪庇や巻きだれの一部で、表層雪崩が起きる前兆のことが多い。
平らな斜面 斜面が平らになるくらい雪が積もった状態。表層雪崩が起きやすい。
クラック 斜面にできた雪の裂け目。裂け目から下が全層雪崩を起こりやすい。
雪しわ 雪の表面にできるしわ模様。雪しわ付近から全層雪崩が起こりやすい。
崩落箇所 過去に雪崩が発生した場所。全層雪崩が起こりやすい。

ただし、兆候を見逃したり、兆候に気づいた直後に雪崩が発生したりすることもあります。

そのため、雪崩が発生しやすい状況で発生しやすい場所に近づかないことが何より大切です。

雪崩が発生しやすい状況や場所については、関連記事で紹介しています。

関連記事

雪害とは?雪の災害で被害が多いのは屋根の除雪中?雪崩や雪道事故の特徴は?

【参考】

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