地震

シェイクアウト訓練とは?シェイクアウトの意味と訓練法は?

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シェイクアウト 訓練

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地震防災に取り組む中で、シェイクアウトやシェイクアウト訓練という単語を聞いたことはありませんか?

シェイクアウトは、アメリカ合衆国で始まった地震防災訓練のことです。

日本でも2012年頃からシェイクアウト訓練が実施されるようになり、年々参加者数を伸ばしています。

シェイクアウトとはどのような内容の訓練で、どのようなメリットがあるのでしょうか?

この記事では、シェイクアウトの概要、やり方、メリット、参加方法について紹介します。

シェイクアウト訓練とは?

シェイクアウトとは、アメリカ合衆国で始まった地震防災訓練のことです。

英語では「Shake Out」と表記します。

シェイクアウト(Shake Out)の意味とは

「Shake~out of…」が 「…から~を振り払う」、「…から~を脱出させる」という意味を持つことから、「地震を振り払おう!」、「地震から脱出しよう!」という意味を込めて造られた言葉ですが、日本では「一斉防災訓練」と訳されています。

単にシェイクアウトと呼ぶこともあれば、シェイクアウト訓練と呼ぶこともあります。

シェイクアウト訓練が始まるきっかけ

シェイクアウトは、2008年、南カリフォルニア州で官と学生が連携して企画・実行した地震防災訓練が始まりです。

SNSによって噂が拡散された結果、第1回のShakeOutから540万人が参加する大規模な地震防災訓練になりました。

その後も、回を追うごとに規模を拡大して、関係省庁がサポートするレベルのイベントに成長した上、SNSやニュースなどで海外にも知れ渡り、日本をはじめ各国でShakeOutが行われるようになっています。

単一テーマの防災訓練としては世界最大の参加者数を擁する(主催者発表で、2012年の年間参加者総数約2000万人。米国外も含む)。

日本におけるシェイクアウト訓練の広まり

日本では、2012年に、京都大学防災研究所の教授など11人が「日本シェイクアウト提唱会議(The Great Japan ShakeOut)」を発足させました。

同じ年の3月、東京都千代田区の主催で、日本で初めてのシェイクアウトが企画・実行されて、約2万5000人が参加しました。

その後、全国各地の自治体、企業、大学などがシェイクアウトで企画・実行するようになり、年々シェイクアウトの参加者数は増え続けています。

シェイクアウトの参加登録者総数は、日本のシェイクアウトを推進する「日本シェイクアウト提唱会議」のホームページで確認することができます。

  • 2015年:5,272,988人
  • 2016年:6,143,332人
  • 2017年:6,668,692人

出典:The Great Japan ShakeOut

シェイクアウト訓練のやり方

シェイクアウト 訓練

提供:効果的な防災訓練と防災啓発提唱会議

シェイクアウトのやり方は、「DROP!(まず低く!)」、「COVER!(頭を守り!)」、「HOLD ON!(動かない!)」の三つです。

  1. DROP!(まず低く!):しゃがんで姿勢を低くする(屋外の場合は、落下物の危険の少ない場所でうずくまる)
  2. COVER!(頭を守り!):机やテーブルの下に潜り込んで頭を守る(屋外の場合は、カバンなどで頭を守る)
  3. HOLD ON!(動かない!):じっと動かず揺れが収まるのを待つ

地震発生時、地震の揺れそのものによってケガをする人はそう多くありません。

地震によるケガや死亡の原因の多くは、家屋の倒壊に巻き込まれたことや落下物に接触したことなど、揺れによって生じた事象が死傷の原因となっているのです。

また、地震によってケガをした人の地震直後の行動を確認してみると、安全な場所へ避難するために移動してケガをした人が多いことが分かります。

こうしたことから、シェイクアウトでは、地震発生時における人的被害を最小限に抑えるためには、DROP!(まず低く!)、COVER!(頭を守り!)、HOLD ON!(動かない!)という3つの動作の徹底が大切だと考えられています。

なお、動かないことの大切さを頭では理解していても、実際に地震が発生するとパニックに陥り、安全な場所を求めて移動してしまうリスクがあります。

そのため、実際に地震が発生した時に適切かつ迅速に行動できるようにするため、日頃の訓練が欠かせないとされています。

シェイクアウトのメリット

シェイクアウトの動作は、子どもの頃に習った地震防災訓練と同じです。

しかし、シェイクアウトは参加者が自発的に行いますし、訓練日時にいる場所によって臨機応変に対応することになるため、行動が定着しやすいと考えられています。

また、誰でも、どこにいても参加できる上、1~5分程度の短い時間で終わるため、通常の防災訓練に比べると参加するハードルが低いのもメリットと言えます。

また、シェイクアウトに参加するまでに、一緒に参加する家族や友達と防災について話し合ったり、シェイクアウト当日の様子を共有したり、参加後に反省会を開いたりすることで、防災に対する意識が高まり、ノウハウも身についていきます。

シェイクアウト訓練の参加方法

シェイクアウトは、事前に参加登録した人が、あらかじめ決められた日時に、その時にいる場所で一斉に訓練を行います。

具体的な手順は、以下のとおりです。

  1. 主催者(自治体など)が、ホームページなどでシェイクアウト開催を告知する
  2. シェイクアウト開催通知を見て参加を決める
  3. 開催告知ページから参加事前登録フォームへアクセスし、質問事項に回答して登録を行う(任意)
  4. 訓練実施日時に、訓練開始メールや屋外スピーカーの合図があったら、その時にいる場所でシェイクアウトを行う
  5. 緊急速報メールを送信されるので、受信できることを確認する(訓練開始の5~10分後)

シェイクアウトは、個人で参加することもできますが、自治体、学校、企業によっては、シェイクアウト訓練に続けて通常の防災訓練を行うこともあります。

日本シェイクアウト提唱会議のホームページでは、全国で実施予定のシェイクアウトの日時を確認したり、主催する自治体などのホームページにアクセスしたりすることができます。

防災の日のシェイクアウト訓練

毎年9月1日は「防災の日」です。

防災の日とは、日本の記念日の1つで、地震、津波、火山噴火、台風などの災害について認識を深め、災害に対する心構えや備えを確認する日です。

引用:防災ノート

2018年9月1日(防災の日)も、全国各地でシェイクアウト訓練が行われます。

事前に簡単な申し込みをしておくだけで気軽に参加できるので、興味がある人は参加してみてください。

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備考

シェイクアウトは、あくまで地震発生時に適切かつ迅速に身を守るための行動をとれるようにするための訓練です。

地震による被害を最小限に抑えるためには、シェイクアウト訓練に参加するだけでなく、日常生活場面での対策が欠かせません。

例えば、家庭においては、地震の揺れによって倒れる可能性がある物(食器棚など)、動く可能性がある物(キャスター付きのイスやテーブルなど)、落ちる可能性がある物(照明など)を固定することが考えられます。

また、割れた窓ガラスが飛散しないように飛散防止フィルムを貼る、食器棚から皿が飛び出てこないように扉にカギをかけるなどの対策も効果を発揮します。

具体的な対策については、生活における各場面で費用対効果などを含めて検討する必要がありますが、少なくとも「うちは大丈夫だろう。」、「地震なんてしばらく起こらないだろう。」などと考えず、対策を講じる前提で検討を進めることが大切です。

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